役者村=アーティストヴィレッジ
―都市と農村の農と文化による新たな交流-
〈地域のみなさんへ〉
過疎、高齢化、限界集落、耕作放棄地の広がり・・・農業と農村の荒廃が進んでいます。 一方、都市では、若者を中心に失業率が上がり、非正規雇用が常態化し、貧困層が拡大して、将来への不安が広がっています。 又、2011年の3月11日の大震災と原発事故を経て、今までの生き方、暮らし方を見直し、自然との共生を目指す、持続可能な生き方、暮らし方が求められています。 今回の震災・事故で明らかになった、東北・福島と東京の関係のように、農村は都市のために、犠牲を強いられ、若者を奪われ、文化を奪われ、均一化され、市場の中でさらに収奪されるという、今の日本のシステムは、大きく変わらなければならないと思います。 役者村では、今までのように、地域の農産物を都会で販売するというだけではなく、都会から田舎暮らしをする人が移住してくるという形でもなく、都会からは文化やネットワークを地域に持ち込み、農と文化の融合した新たなコミュニティーを農村につくり、そして、地域からは「物語」のある商品を、そしてコミュニティーから生まれた文化を都会の人たちに届けるという新たなシステムを、地域の人たち、自治体と一緒に構築していきたいと思っています。 さらに、有機農業、自然農、パーマカルチャーなどによる農園、バイオマス、小水力などを利用したエネルギーの自給などもテーマにした村づくりをすすめ、農家民宿、農家レストラン、劇場、アトリエなどをつくり、地域でのワークショップや演劇公演などと併せて、体験型、滞在型のグリーンツーリズムを展開していきます。 そして、地域でつくった商品を、都会の朝市や売店、パイロットショップ、レストランなど役者村の拠点で、販売、提供していきます。 地域と共同し、農業法人をつくり、自治体の協力を得て、補助金等を確保し、農村と都会で村づくりをしていきたいと考えています。 |